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活動報告

ザンビアでの平和と安全保障スタディ・プログラムのご報告

 2014年2月5日(水)~2月13日(木)、本プログラム履修生3名と教員4名はザンビア共和国のコッパーベルト大学を上記期間中訪問し、この間に開催された「南部アフリカにおける平和と安全保障-紛争と平和における若者」と題するセミナーに参加しました。

 履修生3名のうち1名はアフリカの現状をよく知る学生でしたが、他の2名の履修生にとっては初めてのアフリカ大陸訪問でした。2月のザンビアは雨季で、滞在中はほぼ毎日雨が降っていました。コッパーベルト大学訪問の初日には、コッパーベルト大学副学長と同大ダグ・ハマーショルド研究所長を表敬訪問しました。

コッパーベルト大学副学長(中央)表敬訪問

左から3人目がダグ・ハマーショルド研究所長

平和と安全保障のセミナー参加

 ダグ・ハマーショルド研究所は、ダグ・ハマーショルド氏が国連の第2代事務総長(任期1953-1961年)在任中の当時、コンゴ動乱の停戦調停に赴く途中で、搭乗機が北ローデシア(現在のザンビア)のンドラに墜落し事故死したため、ンドラに近いコッパーベルト大学内に平和と安全保障を願い同研究所が設置されました。本プログラム学内担当教員であるヴァージル・ホーキンス国際公共政策研究科・准教授は、同研究所と長年に亘り平和と安全保障に関する共同研究をされていることから、今回スタディー・プログラムが実現しました。

 コッパーベルト大学では、「平和と安全保障」をテーマに3日間セミナーが開催され、同大学の学生・教員、本プログラムからの履修生・教員、さらにボツワナとマラウイからの研究者も加わり、参加者による発表と活発な質疑応答が行われました。初日の2月7日はテーマや研究対象地域も幅広く取り扱われ、例えば「紛争とジェンダー」における発表では、本プログラムの履修生からもザンビアにおける用語の定義などについて質問がなされました。翌2月8日のセミナーでは、南部アフリカ地域における紛争と平和について、特に若者と紛争の観点から議論が展開されました。2月10日は本プログラムの履修生3名によるグループ発表が行われました。テーマは日本国憲法第9条を中心に、近年の領土問題や沖縄の米軍基地問題などにも触れた発表がされました。参加者からは、英語での発表に加え学生自身が意見を述べながら発表したことに対し高い評価が得られました。発表後、履修生の下には多くの参加者が集い、発表内容に関して白熱した議論が続いていました。

本プログラム履修生による発表

発表を聞くコッパーベルト大学の教員・学生

発表後、コッパーベルト大学の学生と交流

全員で記念撮影

課外活動

 短期間のザンビア滞在中、履修生はコンゴ民主共和国との国境付近や鉱山施設の視察、さらにダグ・ハマーショルド元国連事務総長の墜落現場・記念館訪問の機会を得ることもできました。国境付近を視察した際には、コンゴ民主共和国とザンビアを日々往来する人びとに出会い、フランス語や現地語など、英語以外でも様々な言語が飛び交う日常を垣間見ることができました。復路は大型トラックや乗用車で道が塞がれ大渋滞に巻き込まれたものの、国境を越えて物資の運搬に携わるトラック運転手などから仕事について聞くなど、大陸を往来する地元や他国の人びとと僅かな時間ではあっても交流する機会が得られました。生き生きとした履修生たちの姿が印象的でした。

 本研修を通じて、履修生は未来共生プログラムが掲げる多文化コンピテンシーのうち、特に多言語、コミュニケーション、フィールド、グローバルリテラシーに関し、他者への理解と敬意、寛容の姿勢と文化相対的な価値観を涵養する機会に恵まれたと言えます。

(2014年3月3日, 大塲)

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