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活動報告

ザンビア研修(2017年度)のご報告


2017年10月31日(火)から11月7日(火)の8日間の日程でザンビア研修「平和と安全保障スタディ・プログラム」が実施されました。未来共生プログラムは、コッパーベルト大学のダグ・ハマーショルド平和研究所内にサテライト・オフィスを設置しています。第5回目となる今回の研修でもダグ・ハマーショルド平和研究所と合同でセミナーとスタディ・ツアーを開催しました。以下、3期生の岩根あずささんからの報告です。

ザンビア研修の報告

[写真 1]ダグ・ハマーショルド搭乗機墜落現場の訪問

[写真 2]カトゥーバの婦人会の皆さんと一緒に

10月31日(火)から11月7日(火)の8日間の日程で、南部アフリカに位置するザンビア共和国において「平和と安全保障スタディ・プログラム」が行われました。本研修は今年で5回目の開催となり、ヴァージル・ホーキンス准教授(国際公共政策研究科)、神田麻衣子特任助教(未来共生プログラム)の引率の下、履修生の仲田幸司さん(2期生; 人間科学研究科)、王一瓊さん(4期生; 言語文化研究科)、櫻木晴日さん(5期生; 人間科学研究科)が参加しました。また、ザンビア国内でインターンシップ中の岩根あずさ(3期生; 国際公共政策研究科)もTAとして参加しました。研修は前半の日程をコッパーベルト州にあるコッパーベルト大学(Copperbelt University, CBU)のダグ・ハマーショルド平和紛争研究所(Dag Hammarskjold Institute for Peace and Conflict Studies, DHIPS)で行い、後半の日程では首都のルサカに移動して行われました。

第5回目となる今回の研修は「エスニシティ(Ethnicity)」というテーマのもと研修、セミナーが開催されました。研修ではコッパーベルト州にあるモパニ銅鉱山(Mopani Copper Mining)で地下700メートルにある鉱山の内部に入り実際の採掘の様子などを見学しました。そのほかにも、ダグ・ハマーショルド搭乗機墜落現場記念館を訪れ、現在のコンゴ民主共和国の独立とそれを巡る鉱山資源紛争について学んだり、ルサカ近郊のカトゥーバという地域にあるコミュニティによって建てられた病院、学校や婦人会を見学するなど多くの貴重な経験をすることができました。研修の2日目にはDHIPSにてセミナーが開催され、履修生は「エスニシティ」のテーマのもとそれぞれの研究、興味関心に沿ったプレゼンテーションを行いました。

平和と安全保障というテーマは一見、漠然としているテーマのように感じるかもしれません。しかし、例えばカトゥーバのコミュニティによって建てられた病院で見たように、コミュニティの問題を解決するためにそれぞれが持ち寄れる資源を出し合って解決に向けて歩んでいくこと。もしくは、ダグ・ハマーショルド搭乗機墜落の歴史から見るように、我々の身近な存在である銅という金属が引き起こした紛争。あるいは銅鉱山の周りに住む住人が日々直面する環境汚染や騒音。人が人らしく生きていく上で欠かせない、平穏な暮らしを希求するそのプロセスの全てが平和と安全保障というテーマと関わりがあるのだと今回のザンビア研修で改めて気がつかされました。また、銅という私たちの身の回りに溢れている存在がこれほど多くの問題を引き起こしていることを知り、ザンビアに起こっている問題は日本に暮らす私たちにとっても無関係な問題ではないことも再認識することができました。

(2017年11月29日, 岩根)

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