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活動報告

東北フィールドワークのご報告:野田村班(8月3日〜12日)

[写真1]コミュニティ・ラーニング2015 野田村班

 未来共生プログラムの必修授業のひとつであるコミュニティ・ラーニングでは、毎年夏、東北地方の宮城県南三陸町、気仙沼市、岩手県野田村の3地域でフィールドワークを実施しています。ここでは野田村班の活動のご報告をさせて頂きます。

 去る2015年8月3日~12日の10日間、野田村においてコミュニティ・ラーニングの授業を行いました。野田村班は履修生6名(小泉朝未さん[文学研究科]、林貴哉さん[同]、陳文叡さん[国際公共政策研究科]、岩根あずささん[同]、伊藤莉央さん[人間科学研究科]、山田真知子さん[言語文化研究科])に、履修生の息子さん(2歳)が同行し、教員3名(渥美公秀教授[人間科学研究科]、モハーチ・ゲルゲイ助教[同]、石塚裕子特任助教[未来共生プログラム])を加え、賑やかなメンバーで活動しました。また、現地では地元久慈高校の生徒さん達も参加し、一緒にフィールドワークを行いました。

 大阪から野田村までは約1200kmもの距離があり、自然環境をはじめ言葉や文化、歴史も当然ながら異なります。大阪から新幹線、路線バス、ローカル鉄道(三陸鉄道)を利用し、約6時間かけて移動することで、景色や車内の人の様子の移ろいから、その違いを体感することからフィールドワークが始まりました。

 最初の2日間は、野田村を知るために現地の方から野田村の歴史、文化についてお話を聴いたり、まち歩きをしたり、三陸鉄道の震災学習列車に乗車し震災による被害の状況を学んだりしました。

[写真2]番組制作のための打ち合わせの様子

[写真3]第30回サテライトセミナー「のだむラジヲセミナー」実施したメンバー

 3日目からフィールドワークの本番です。学生達は、それぞれに興味をもったテーマに基づき、野田村の方々にインタビューを実施していきます。緊張した面持ちで、村民の方に電話をかけ、趣旨を伝え、会っていただく日時を設定します。そして、インタビューをさせてもらったり、農作業を手伝ったり、サークル活動に参加したりと各々の方法で、村民の方々の日々の暮らしぶりや想いを学んでいきました。毎日、夕方には全員がサテライトに集合し、その日に見て聴いてきたこと、そして自身が感じたことを話し合い、野田村の今をみんなで共有していきました。

 6日目からは約3日間かけて各人が学び感じてきた野田村の今について、地元の有志の方々が取り組んでいるコミュニティラジオ「のだむラジヲ」の番組として、とりまとめる作業に取りかかりました。月命日の11日に毎月開催している「野田村サテライトセミナー」の第30回として、ラジオ放送 を行うためです。

 インタビューから学んだことから、村民に伝えたい又は村民が聴いてみたいと思われる内容をピックアップし、番組の流れを作っていきます。地元のFM局エフエム岩手のディレクター澁谷雄介さん、パーソナリティーのまつみたくやさん、技術担当の前田勇さんにサポートいただきながら取り組みました。

 そして本番の8月11日は、9つの個性豊かな番組を放送し、野田村の方々が野田村の方々に伝えたいこと、学生達から見た野田村の魅力、そして震災を経て再生しようとしている野田村の今を伝えることができたと思います。

 また、番組には三陸鉄道㈱の畑田健司さん、野田村歴史の会の吉田照夫さんにご出演いただいた他、保育所の子ども達の声やグラシアSAORIの活動の様子の録音を流し、村民全員参加をめざす「のだむラジヲ」のスタイルを踏襲した放送を行うことができました。

 さらに11日の夕方から村の中心部で開催された、東日本大震災の鎮魂の花火を打ち上げるLIGHT UP NIPPON 2015野田村会場においても再放送を行い、村の方々に広く聴いていただくこともできました。

 10日間という限られた期間でしたが、学生達は、野田村の皆さんの温かいお心遣いをいただく中で、のびのびと活動し、多くに学びを得ることができました。

 末尾ではありますが、本授業を支えてくださった全ての方に感謝の意を表し、報告を終わりたいと思います。野田村の皆様、のだむラジヲ開局準備会の皆様、エフエム岩手の皆様、大変お世話になり、本当にありがとうございました。

 

(2015年9月28日, 石塚)

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