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活動報告

公共サービス・ラーニングの中間報告(11月15日)

 
 後期、履修生たちは毎週、少なくとも一日、キャンパスを出て、実社会に飛び出します。向かうのは、外国にルーツを持つ子供のいる学校や区役所、人権団体、社会福祉協議会や男女共同参画を掲げるNPOなど、10余りの組織です。

 本プログラムの掲げる大切な理念は、現場での実践と学び。これまでも東北地方の震災被災地でのボランティア活動や英国での英語特訓やホームステイなど実践経験を積み上げてきましたが、10月からの後期ではさらに、実際の社会の現場で行われているさまざまな活動にかかわり、学ぼうというのです。「公共サービス・ラーニング」と呼んでいます。

「振り返り」で報告をする履修生

 日本語が苦手な子どものための語学授業や心身障害児のための特別支援教育を手伝う。人権意識の啓発イベントや途上国の産品を売るフェアトレードの仕事を手伝う。社会福祉の専門家たちが汗を流す姿を現場で追う。そのかかわり方はさまざまです。人との交流に感激することもあれば、経験の浅さゆえの戸惑いも少なくありません。

 11月中旬、それまでの活動を報告する「振り返り」の会が開かれました。

 外国にルーツのある子どもたちに対する教育に関心を持つ履修生は少なくありません。

 多くの生徒が学ぶ大阪府立門真なみはや高校を実践先に選んだ康有新君は、中国から来た生徒のための日本語授業や日本人生徒のための中国語クラスなど大忙し。最近は入試の相談や中国語コンテストへの助言も頼まれているそうですが、「授業の外でもっと生徒にとけこんでいきたい」と意欲的です。
 北大阪朝鮮初中級学校に行く数実浩佑君は、在日朝鮮・韓国人の子どもたちへの教育を間近で見て、アイデンティティや民族教育について考えさせられたそうです。学校の子どもたちや先生方に自分のことをもっと知ってもらうために、これからは数学の授業支援など活動の幅を広げていく考えです。

研修先で地域の方々と親交を深める履修生

 自分たちが生き、生活している足元を見直したいという関心を抱く履修生も活発です。

 神戸市のNPO法人プラス・アーツの活動に参加する坂口恵莉さんは、コミュニティワークやまちづくりのイベントに参加、社会のニーズに応える活動に手ごたえを感じたそうです。「人を巻き込む楽しさを感じてます」と笑顔がはじけます。
 豊中市社会福祉協議会に通う井筒怜君は、地域で「社会包摂」がどのように行われているのかを見るのが狙い。「社協の職員と、ボランティアで仕事をする民生委員や児童委員の人たちとの仲のよさを実感しました」と充実した様子でした。

 現場での実践は来年2月まで続きます。そこでの体験や学んだことを踏まえて履修生たちは、来年度前期の「プロジェクト・ラーニング」で、自分たちの創意や工夫で展示会やイベントなどを実行する予定です。来年2月までの学習期間をどう充実させていくのか。さらに、その後の修士・博士論文にこの体験をどう生かしていくのかが、これからの課題となります。

(2013年11月27日, 脇阪)

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