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活動報告

沖縄研修「名桜大学における対話プログラム及び『共生』の実地調査」2018年度のご報告


2019年1月12日~15日、沖縄研修「名桜大学における対話プログラム及び『共生』の実地調査」が行われました。未来共生プログラムでは「未来共生の哲学と諸課題」の授業で多様な人びととの「共生」にとりくむために大切な対話やセーフティについて学んでいます。昨年度は同授業の研修を北海道で行いましたが、今年度は2016年度と同様に沖縄で行いました。研修にはプログラム2期生の仲田幸司さん、下朋世さん(人間科学研究科)、3期生の増田智香さん(工学研究科)、5期生の坂場大道さん(言語文化研究科)、島本奈央さん(国際公共政策研究科)の5名が参加しました。下朋世さんからの報告です。

沖縄研修での学び

[写真1]辺野古の海岸、基地のフェンスがのびている

[写真2]ワカゲノイタリ村にて

 2019年1月12日~15日の4日間の日程で、沖縄研修「名桜大学における対話プログラム及び『共生』の実地調査」が実施され、履修生からは5名が参加しました。研修初日には、名桜大学で実施されている対話プログラム「ビフレンディング」に参加しました。2日目・3日目にかけては、「やんばるの戦争と現在」を主なテーマに、名桜大学の稲垣絹代名誉教授から講演を受け、沖縄島北部の戦跡や基地と隣接する海岸、オスプレイ墜落海岸を訪れるとともに、グラスボートで大浦湾をめぐり、辺野古や高江で抗議活動を行なっているテント村でお話を伺いました。加えて、若者が行なっているコミュニティづくりから社会問題を考える「ワカゲノイタリ村」を見学、お話を伺いました。最終日は履修生が各自で首里城や平和祈念資料館を訪れ、自主学習を行いました。

 今回私たちが参加させていただいた「ビフレンディング(Be+friend+ing=友達になる)」は、大学生や地域住民のボランティアの方が病院を訪問して、あるいは近隣の喫茶店などで会を持ち、精神科病院で長期入院する患者さんとお茶をしながらおしゃべりやゲームをして楽しむという活動です。もともと初対面の人と話すことが得意ではない私が、初めて参加する活動の場で、精神病という背景を持つ方々とどう時間を過ごせるのか、参加する前は不安もありましたが、始まってすぐ、折り紙をしようと輪の中に入れていただき、楽しい時を過ごさせていただきました。毎回の振り返りの対話から築かれた細やかな場づくりを背景とした、初めての人や久しぶりに来た人でも入っていける入り口の広さと、参加者同士の関係性の深さが印象的でした。

 一方、研修後半のフィールドワークでは、大阪にいてはなかなかつかめない沖縄の置かれている状況の一端に接することができ、基地問題をはじめとする一連の共生の課題がいかに根深く、喫緊の課題であるかを目の当たりにするとともに、そこには沖縄に戦前から現在に至るまでずっと横たわり続けている問題があり、それは(他人事としての)“沖縄の”問題ではなく“日本の”問題であるということを再認識させられました。同時に、基地問題に対して様々な意見があり、その意見をどう行動に反映させるかも様々である中、辺野古の自然についても知ることができるグラスボートや、「基地を・構造的な対立を生まない社会を作るにはどうしたらいいか?」「社会を変えるには暮らしから」をテーマにコミュニティづくりをしている「ワカゲノイタリ村」の活動など、少し違う視点から基地問題を含む共生の諸課題に対する取り組みに接することができたことも大きな学びとなりました。

(2019年2月6日, 下朋世)

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