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活動報告

1期生「海外インターン」のご報告: イスラエル

 1期生の「海外インターン」のご報告です。1期生の井坂智人さん(国際公共政策研究科・博士後期課程2年)は2016年3月から2016年7月の予定でイスラエルで海外インターンをしました。以下、井坂さんからのご報告です。

海外インターンシップ: イスラエルのキブツでの生活

[写真1]キブツでの過越の祭初日のセレモニーの様子

[写真2]ヘブライ語の授業

 現在、必修科目「海外インターンシップ」の一環としてイスラエル中部に位置するキブツに来ています。このキブツには「ウルパン」と呼ばれるヘブライ語の語学学校が併設されており、私はキブツでの労働に従事しながらヘブライ語を学習するという5ヶ月間のプログラムに参加しています。主な参加者はイスラエルに新しくやってきたユダヤ人移民やユダヤ人旅行者で、30名弱の参加者の中で非ユダヤ人は私だけです。このプログラムの対象年齢は18歳から30歳までですが、実際の参加者は20歳前後の若者が8割を占めます。また参加者の出身国も非常に国際色豊かで、ロシアやウクライナ、ベラルーシなどのロシア語圏の参加者が約半数、その次にフランス人参加者が多く、後はアメリカ、オランダ、カナダ、デンマーク、チェコ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルそして日本と続きます。イスラエルの休日は「シャバット(=安息日)」と呼ばれる金曜日の日没から土曜日の日没が休日となりますが、それに合わせて私たちも土曜日を除く週6日間、労働及びヘブライ語の学習を行っています。

 こちらでの一週間の流れは本当にめまぐるしく進んでいきます。一週間のうち3日間は朝6時から13時までキブツ内の野良仕事を行い、その日の16時から19時までヘブライ語の学習を行います。仕事がない残りの3日間は、朝8時から13時までヘブライ語の学習を行います。4月とはいえ、暑い日ともなればすでに30度を越す中での労働は、過酷としか言いようがありません。ヘブライ語の授業も、5ヶ月間という短い期間である程度のヘブライ語をマスターできるように設定されているため、とてもテンポよく進んでいきます。宿題や週末のテストなども適宜実施され、基本的に労働と勉強の日々で一週間があっという間に過ぎていきます。

 このように中々のんびりともしていられない日々を送っていますが、月に1回ほど、イスラエルの建国やユダヤ人の歴史にゆかりのある場所への小旅行も実施されます。私が本当に想像もつかないような背景や動機でイスラエルへ移民してきた参加者たちの中には、イスラエルやユダヤ人の歴史をほとんど知らない者も少なくありません。こうした新移民たちは、イスラエル各地にある小旅行を通してユダヤ人の苦難やイスラエル建国の歴史を学ぶことになります。また、これまでパレスチナ側からイスラエルを見つめてきた私にとっては、どの歴史が、何故、どのように語られているのかを意識しながらイスラエル各地を巡ることができ、とても多くの学びがあります。それ以外にも、イスラエル人の日常生活に触れ、ユダヤ教のお祭りや慣習などにも積極的に参加する中で、今までとは違ったイスラエル像が見えてきたような気がしています。労働のおかげで筋力ばかりが鍛えられているような気もしますが、勉強も遊びも充実させながら、残りの2ヶ月間を過ごしたいと思います。

 

(2016年5月22日, 井坂)

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