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活動報告

海外インターンシップ(オーストラリア)

海外インターンシップのご報告です。未来共生プログラムでは3年次に半年ほど様々な国でNGO、NPO、学校の公的組織でインターンとして活動します。張茜樺さん[国際公共政策研究科・博士後期課程2年]はオーストラリア・シドニーの企業で活動しました。以下、張茜樺さんからです。

シドニーの中国人母親たちとの絆

[写真1]NUBO Chatswoodの一角

私は、シドニー在住の中国人母親の生活様態を捉えることを主な目的とし、3ヶ月間シドニーにあるNUBOという革新的なプレイセンターで研修を行いました。NUBOは、当地の一般的な遊び場によく見られるような鮮やかな色彩や賑やかな雰囲気とは一線を画して、色も雰囲気もおだやかな様相で、非常に落ち着くことができるところです。施設の設計から理念まで、「純粋な遊び」を重視し、その革新的な理念とユニークな設計で、「2017シドニー設計賞」を受賞しています。

NUBOの教育者たちを補助したり、子どもたちと遊んだりすることを通して、NUBOにおける各ワークショップの内容を理解できた他、そのコツを学ぶこともできました。そして、来店する子どもたちの保護者たち(華人をメインにして)との対話もたくさんできたため、最初の段階で当地の中国人母親の生活様態の概況をイメージできるようになりました。また、NUBOで働くスタッフたちは異なる国・地域から来た者が多く、彼らの数人に対するインタビューも行いました。さらに、公園デビューや図書館で他の母親との対話を通じて、現地の中国人母親の「WeChatママグループ」に入り、彼女らの生活様態についてより詳しく分かるようになったほか、現地の中国人母親との交流を深めることもできました。実際に皆さんと一緒にハロウィンの「トリック・オア・トリート」に出たり、公園でのミニ交流会をしたりもしてきました。

[写真2]Boronia公園でのミニ交流会の様子

上述のような行動を通して、とにかく多くの保護者との対話ができるようになり、様々な気づきが得られました。特に意味深いと思ったのは、就学前の子どもを持つ両国在住の中国人母親のホスト言語の習得に対する異なる意識です。日本在住の就学前の子どもの中国人母親は「子どもは日本にいるので、日本語の勉強を全然心配しなくても良い、いつかに必ず日本語が上手になるはず」と考えている保護者が少なくありません。一方、シドニー在住の中国人育児家庭は、子どもが小さい頃から非常に彼らの英語教育に力を入れている現象がよく見られました。国情や政策などのことなりで、どちらのやり方が比較的正しいのかを比較できないが、日本で生まれて日本語で育った子どもたちの中でも学力不足や友人間でうまく対応できない子どもが増えているのは現状です。つまり、修学前の幼児は生活言語としての日本語力を有しているとしても、小学校に入学してからの学習言語としての日本語能力は必ず十分とは言い切れません。しかし、相当の中国人母親は子どもの学習言語としての日本語力不足の課題には十分重視していません。今後、このような局面になった多様な原因を探るのが重要だと考えます。

一言で言えば、3ヶ月間のインターンシップを通して、未来共生プログラムが掲げている各コンピテンシーを磨きながら、日本以外の中国人人母親の生活様態をさらに知れた上、自分の今後の研究計画、そして人生設計にも大きな啓発を与えました。

(2019年7月7日, 張)

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