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活動報告

コミュニティ・ラーニング:岩手県野田村


 6期生のコミュニティ・ラーニングのご報告です。未来共生プログラムでは1年次の8月にコミュニティ・ラーニングの授業で東北地方において東日本大震災の際に被災地となった地域に赴き、現地でフィールドワークを行います。今年で6年目です。2018年8月17日から26日に岩手県九戸郡野田村で活動を行いました。中川花恋さん(人間科学研究科・博士前期課程1年)からの報告です。

アジア民族造形館から復興を考える

[写真1]震災当時の様子を学ぶ野田村スタディツアー

[写真2]アジア民族造形館

 今年度の東北フィールドワークも、昨年度に引き続き岩手県九戸郡野田村で活動しました。9名の学生がチーム北リアス事務所に滞在し、10日間の活動を行いました。今年は「アジア民族造形館」の活用と復興を考えることがテーマです。地域の抱えている諸課題を探り、その解決の糸口となるような施設の活用方法を提案することが目的でした。

 「アジア民族造形館」は、野田村にある、岩手の伝統的民家「南部曲がり家」を利用してアジア各国の民族文化を展示する施設です。維持管理に関する大きな負担や、集客に苦労するなどの課題を抱えていました。私たちは3つのチームに分かれ、日形井地区、和野平地区、施設管理を行う教育委員会の3つを起点にフィールドワークを行いました。村の方々から震災当時の様子や復興の取り組みについて教えていただいたり、対話を通してアジア民族造形館の現状やそれに対する想いなどについて理解を深めたりしていく中で、建物などハード面での復興は進んでいるものの、人とのつながりやコミュニティの再編成など、ソフト面での課題が顕在化してきているようでした。そこで各チームそれぞれの視点から、復興や地域活性化につながるようなアジア民族造形館の活用案を考えました。活動の終盤では、アジア民族造形館での成果発表会や村のコミュニティラジオである「のだむラジヲ」で、各チームが考えた活用案を村の方々に向けて発表させていただきました。

 活動を通して強く感じたのは、私たちを快く受け入れてくださった野田村の方々のあたたかさでした。また、過密なスケジュールの中、課題に対する解決法をチームで作り上げていくことの難しさを実感したり、活動中に感じたことが個人の研究にも影響したりと、多くの経験を得ることのできた非常に貴重な機会だったと思います。最後になりましたが、私たちの活動を支えてくださった多くの方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

(2019年1月31日, 中川花恋)

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