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活動報告

3期生のプロジェクト・ラーニングのご報告(リビングライブラリー ~ひとを読む、おもいを味わう~プロジェクト)




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 3期生のプロジェクト・ラーニングのご報告です。今回は「リビングライブラリー ~ひとを読む、おもいを味わう~」プロジェクトを企画した梶田智香さん(国際公共政策研究科・博士前期課程2年)からのご報告です。同プロジェクトのメンバーは梶田さんと岩根あずささん(国際公共政策研究科・博士前期課程2年)、金夏琳さん(人間科学研究科・博士前期課程2年)、横木那美さん(同)です。同プロジェクトは一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)の皆さまからの協力を得て、7月9日(土)に「高校のためのリビングライブラリー」(場所:岡町コミュニティカフェkitto)、7月23日(木)に「リビングライブラリー 〜ひとを読む、おもいを味わう〜」(場所:とよなか国際交流センター料理室(エトレ豊中ビル6階))というイベントを企画しました。以下、梶田さんからのご報告です。

料理を通じたリビングライブラリー

[写真1]高校生のためのリビングライブラリー

[写真2]料理を食べながら「本」の語りを聞く参加者

 今回、私たちが取り組んだプロジェクトは、リビングライブラリーの手法を用いて人権について身近に感じ、考える機会を提供するためのイベントの開催です。リビングライブラリーとは、人を「本」に見立て、参加者(読者)と本が対話をすることで、相互理解を深めるためのものです。私たちは、7月9日と7月23日の2回にわたり、私たち自身が「本」となり、リビングライブラリーを実施しました。まず1回目は「高校生のためのリビングライブラリー」と題し、おかまちコミュニティーカフェKittoにてイベントを開催しました。続いて23日の「リビングライブラリー ひとを読む、おもいを味わう」は、とよなか男女共同参画推進センターすてっぷにて開催しました。

 9日のイベントでは、高校生の人権意識の向上、さらには高校生とのつながりを得て世代間交流を促すことを目的として、高校生を中心とした保護者や教員などにも参加をしていただきました。また、このイベントを通じて、私たちプロジェクトメンバー自身が23日のイベントに向けて「本」となり語る経験を得ることもできました。23日のイベントでは、土肥いつきさんを講師に迎えイベントを開催しました。このイベントでは、「本」の思い入れのある料理を参加者と作りながらリビングライブラリーを行うという新たな試みを実践しました。それぞれの「本」に深く関わる料理を参加者と一緒に作り、食べることで、初対面の「本」と参加者がぐっと距離を縮め、相互交流をすることができました。また、幅広い世代や立場の参加者も、共に料理をしたことで自然に交流することができました。「本」を読むだけではなく、料理を作り味わったことで、参加者はセクシャルマイノリティーや外国につながる人々、難民、ジェンダー、シングルマザーの話など人権に関連するトピックの「本」の語りを身近に感じ、思いの詰まった料理と共に味わう貴重な機会となりました。

 プロジェクトを行うにあたり、私たちの目標である「人権を身近に感じ、考える」機会を提供するにはどうすればいいのだろうか、ということが今回最も私たちが悩み考えたことです。そこで私たちは、私たち自身が「本」となる準備として、自らの人生や経験の中から「人権」に関わる小さな気付きを集めることを行いました。そうすることで、私たち自身が人権問題は身近に存在するものと身をもって感じられたことはとても意味のあることでした。さらにその身近に感じた経験や感覚を参加者と共有し、参加者にも人権を身近にある問題と考えてもらえたことは、今回のプロジェクトにおける最大の成果です。私たちにこのような貴重な機会をくださった一般財団法人アジア・太平洋人権情報センターみなさまをはじめとする関係者の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

 
 

(2016年9月7日, 梶田)

 

 
 
 

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